「買取」の検索は、毎年決まった月に増えたり減ったりするのでしょうか。2020〜2025年の6年分の Google トレンドで確かめました。

ここでは、Google で「買取」がどれだけ調べられたかを「買取を調べる人の多さの目安」と呼び、以下は「目安」と書きます。数字の見方は末尾の「データについて」にあります。

9月がいちばん多く、7月がいちばん少ない

6年分を月ごとに平均すると、目安がいちばん高いのは9月、いちばん低いのは7月でした。9月は7月より2割ほど高くなります。

図1 「買取」を調べる人の多さの目安(毎年の、月ごとの平均、2020〜2025年)
データソース: Google トレンド

いちばん多い週を100とした値です。9月がいちばん高く77.9、7月がいちばん低く63.9です。

夏にかけて下がって7月がいちばん少なくなり、9月に大きく上がって1年でいちばん多い月になります。

7月に少なく9月に多い形は、6年とも同じ

6年とも、7月はその年の平均より少なく、3月と9月は多くなりました。下の図は、その年の平均を100としたときの値で、100より上なら、その年の中で多い月です。

図2 年ごとの、その年の平均を100としたときの値(2020〜2025年の6本)
データソース: Google トレンド

7月は6本とも100の線より下、3月と9月は6本とも上にあります。

いちばん高い月は年によって入れ替わりますが、7月が平均より少なく9月が多い形は6年とも同じです。

買取の検索が多い時期は、9月から年末まで続く

よく聞く「書き入れ時は年末」は、買取の検索で見ると、9月から続く多い時期の終わりにあたります。3月も、前後の月より少し多くなります。

図3 買取の多い時期を月順に見る

マスの「多い」「少ない」が区分です。薄い色の1月・2月も、平均を少し上回ります。

データソース: Google トレンド

各年の平均をそろえてから、同じ月の値を平均しています。「多い」は本文で取り上げる3月と9〜12月、「少ない」はこの値が低いほうから3か月で、残りの月は薄い色にしています。

多い時期は3月と、9月から12月までの2つです。

時期月毎年の、月ごとの平均
春の多い月3月75.9
秋から年末の多い月9月77.9
10月75.9
11月76.6
12月76.0
いちばん少ない月7月63.9

12月は9月とほぼ同じ高さで、多い時期は9月から始まっています。

まとめ

「買取」を調べる人の多さの目安は、6年とも7月にその年の平均を下回り、9月に上回りました。6年分の平均では、9月は7月より2割ほど高くなります。多い時期は3月と、9月から12月までの2つで、年末は9月から続く高い時期の終わりにあたります。いちばん高い月は年によって入れ替わるので、9月だけを毎年の最多と決めず、9月から年末までを1つの多い時期として読みます。これは検索の動きなので、自社の問い合わせや来店が同じ形になるかは、自社の数字で確かめる必要があります。

データについて(出典・計算方法・注意)

データ

  • データソース: Google トレンド。Google で何がどれだけ調べられているかを見られる無料の道具です。日本の週ごとのデータで、期間は 2019-12-29〜2025-12-28 の314週です。対象は「買取」という1語だけで、関連キーワードを合算した他の商材の線とは作りが違います。
  • 値は期間内でいちばん多い週を100とした0〜100の目盛りで、本文では「買取を調べる人の多さの目安」と呼んでいます。検索された回数や、問い合わせ・来店・成約の件数とは別の数字です。この数字の性格は、別の記事「Google トレンドの数字は、検索の回数ではなく『検索全体に占める割合』をもとにした目安」で説明しています。
  • 期間内でいちばん多い週を100にそろえた数字なので、キーワードどうし・地域どうしで「どちらが多いか」は比べられません。比べられるのは、それぞれの線の形(いつ上がっていつ下がるか)です。

9月と7月、12月の差

  • 6年分の月別平均で、9月(77.9)と7月(63.9)の開きは14.0ポイントです。本文の「2割ほど高い」はこの2つの比で、目盛りの上での開きです。検索の回数の差とは別です。
  • 12月の月別平均は76.0で、いちばん高い9月(77.9)と近い値です。

計算方法

  • 元のデータは週ごとの数字です。週のままでは連休や天気やニュースの影響で線がぎざぎざになるので、同じ月に入る週の数字を平均して月別平均にしました。6年分をまとめて平均すると、その年だけの事情がならされます。
  • 月別平均は、6年分をまとめた値と、年ごとの値の両方を出しています。
  • 本文の「その年の平均を100としたときの値」は、年平均=100 の指数です。その年に含まれる全部の週の平均を100として、各月の平均を割り戻した値になります。年ごとの水準の差を消して、形だけを比べるための変換です。
  • 月への割り当ては「その月に始まる週」を単純平均する方式です。週の開始日が属する月で数えているため、暦月とは最大6日ずれます。

6年分をまとめた月別平均

月月別平均指数
1月72.4100.6
2月73.9102.7
3月75.9105.3
4月71.397.6
5月70.398.1
6月66.991.9
7月63.987.8
8月67.994.4
9月77.9107.2
10月75.9104.5
11月76.6105.8
12月76.0104.2

指数の列は、6年それぞれの年別指数を月ごとに平均した値です。月別平均の列を年平均で割った値とは計算の順序が違うので、少しずれます。

3月・7月・9月の指数(年ごと)

年3月7月9月
2020106.488.0102.3
2021110.292.4105.6
2022103.788.3111.1
2023102.589.7106.8
2024106.385.3106.0
2025102.583.4111.4

6年の幅は、7月が83.4〜92.4で6年とも100を下回ります。3月は102.5〜110.2、9月は102.3〜111.4で、どちらも6年とも100を上回ります。

注意

  • 1年分で言えるのは「その年はそうだった」までです。来年の計画の前提にするには、6年分のような複数年が要ります。
  • 「7月に少ない」は、その年の平均を下回るという意味です。6月より下がるとは限らず、2021年は6月より7月のほうがわずかに高い値でした。いちばん低い月が7月なのも6年分の平均での話で、2021年のいちばん低い月は8月です。
  • 6年は1サイクル分です。景気や相場が大きく変われば、この形自体が変わりえます。言える範囲は「今のところ毎年くり返している」までです。
  • このデータを都道府県ごとに見ると、群馬県に他県と説明のつかない跳ね上がりがあります。その時期の関連する語を調べても全国共通の語ばかりで、実際の需要の裏付けがありません。データ側のエラーの可能性が高いと判断しており、図に出すときは除外するか注記を付けています。
  • 自社のデータでも、1件の大口や入力の重複で月の数字が跳ねることがあります。1か月だけほかから大きく外れた値は平均にも指数にもそのまま効くので、月別平均を出したら、飛び抜けた月が本当に起きたことかを先に確かめてください。
  • 月の長さは月ごとに違います。この集計では、月に入る週の数が4週の月と5週の月に分かれます。自社の件数でも、2月は日数が短く、大型連休のある月は営業日数が変わります。気になる場合は営業日数で割った1日あたりの件数で並べ直してください。
  • 全国の「買取」は、2022年1月の初めの週に、前の週から段差のように上がっています。2022年1月1日に Google トレンドのデータの集め方が変わったという指摘があり、需要の伸びか集め方の変更かはこのデータで区別できません。そのため、伸びを比べる記事では2022年から数えていますが、この記事の季節の形は、段差をまたぐ2020〜2025年の6年分を使っています。各年の平均を100にそろえてから比べており、段差は年の変わり目にあるので、月ごとの形の比較には影響しにくいと考えています。段差の影響がまったく無いかまでは確かめていません。
  • 外部サービスのデータなので、後から値が変わりえます。数字を引用するときは取得日とセットで扱ってください。

出典・取得日

  • データソース: Google トレンド(日本、2019-12-29〜2025-12-28、週ごとの314週)
  • データ取得日:2026-09-11
  • 作成:株式会社チャイルドバンク データラボ

運営:株式会社チャイルドバンク

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